二流サイコパスの説得心理学

「薄っぺらな心理学書」にはウンザリだ。

見ている方が恥ずかしくなるタイトルと煽り文句。

中には「これが心理学なのか・・・」と勘違いする人もいる。

今回は、そうした人達に向けた内容になっている。

 

サイコパスの多い職業ランキングの4位は「営業マン」と言われている。

彼らの多くは説得の心理学を用いている。

とはいえ、その多くは不誠実で”非効率な” 悪用に過ぎない。

 

説得の権威である ロバート・チャルディーニ の書籍を参考に、浅はかな営業トーク、日常に潜む影響力を暴き出し、免疫を付けよう。

さらに、より”効率的”で誠実な説得についても考えていく。

 

ギブアンドテイクの誤謬

「返報性の原理」という言葉がある。

相手に何かをしてあげると、お礼に何かしてもらえる、といったものだ。

これを利用したものが「デパートの試食」や「営業マンのお世辞」だ。

彼らは「お礼をしなければ」という感情を煽るために何かを与えている。

 

「類似性とお世辞によって、人々はあなたを好きになる。そして、いったんあなたに好意をもっていることに気づけば、あなたと取引したくなる。」

 

これこそ、二流サイコパスが信仰している考え方だ。

暇さえあれば「あなたの考えは素晴らしい。私も同感です」などと褒めて「好意」を得る。暫くしてお願いをすれば、相手から進んで協力してくれる。少なくとも断りにくくなるだろう。

しかし、嘘をつくことに慣れていない人のそれは酷く惨めで、「感情を殺すこと」はもはや接客業、営業に求められるスキルになってしまっている。(だからこそサイコパスが多いのだが)

 

そもそも、人はなぜ類似性を強調したりお世辞を言うのだろうか。

彼らは、他人から好意を「得る」ためにそれを行っていた。

 

しかし本来、それは自分の好意を「伝える」ために行うものではないだろうか。

実際、大抵の人は類似性やお世辞のアピールは「好意あってこそ」と考えるだろう。

自分のことを知らない初対面の人間にいきなり褒められるより、自分のことを好きだと確信の持てる相手からのお世辞の方が嬉しいはずだ。

したがって、誠実かつ効果的に説得するための格言はこうなる。

 

「彼らに、あなたが彼らを本当に好きであることを示すべし」

 

嘘偽りのない共通点を強調し、心からの賞賛の言葉を贈ろう。

どんな人にも愛すべき点、尊敬できる点は必ずある。

 

コンビニのレジでさえ、傲慢で不愛想な客が来たときには「自分にもこんな顔をしている時があるな・・・」と類似性を意識することで、幾分か冷静に微笑みながら対応できるだろう。

 藪から棒に「お気持ちは分かりますが・・・」と言っても、逆効果なのは目に見えているのだ。

 

 

本書はこういった説得の心理学を良心的に扱っている。

「好意」や「返報性」以外にも「権威」「一貫性」「希少性」「社会的証明」といった承諾に関わる心理を多彩な例を交えてわかりやすく説明している。

より詳しく学びたい人には、読んでおいて損はないことを保証する。

 

参考

 

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

 

 

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

 

 

サイコパス・インサイド ①

今回は、ジェームス・ファロン 著「サイコパス・インサイド」を解説する。

彼は著名な神経科学者だ。家族の脳画像診断をしていた時、彼自身がサイコパスの脳をもっていることが判明した。しかし、彼に逮捕歴などはなく、社会に適応的な形でサイコパシーを発揮している。そのため、この本はサイコパスの亜種(彼は”マイルド・サイコパス”と呼んでいる。これは僕らがターゲットとしてきたタイプのサイコパスだ)を神経科学的、遺伝的に理解できるだけでなく、彼の自伝からも有用な情報が得られるだろう。

 

MAOA仮説

セロトニン神経伝達物質の1つであり、うつ病双極性障害統合失調症などに関連している。この分解酵素はMAO(モノアミン酸化酵素)であり、このうち"MAO-A"タイプには遺伝子短形型が存在する。短形型のMAO-Aは攻撃的行動と関連しているため「戦士の遺伝子」とも呼ばれる。

この遺伝子多型はMAO-Aの産生を低下させるため、セロトニンを含むモノアミンの過剰をもたらす。胎児期におけるセロトニン過剰状態は、この作用が軽減する方向に脳の発達を促す。こうしてセロトニン作動型の脳領域は機能不全(セロトニン抵抗性)に陥る。

実際、「戦士の遺伝子」をもっている人は「扁桃体、前帯状皮質、眼窩皮質(すべてサイコパスに見られる機能不全領域)」の容積が8%減少していることがアンドレアス・マイヤー・リンデンバーグらの研究で示されている。

ストレス反応においてストレス刺激は扁桃体を活性化させ、セロトニンの産生を促す。セロトニン抵抗性を持つ人はストレスが緩和されず、「怒り」が長く持続してしまう。

しかし、扁桃体や眼窩皮質などが機能不全のサイコパスはそもそも「ストレス」や「不安」を感じにくいことが多い。

これは一見矛盾しているように感じられるかもしれない。「戦士の遺伝子」は怒りを持続させる「セロトニン抵抗性」をもたらす一方で、ストレス感受性を低下させる「器質的機能不全」をもたらすからだ。個人的には「戦士の遺伝子」を発現している人のパーソナリティは「普段はおとなしいがキレると怖いタイプ」と解釈している。

これが科学者のいう「攻撃的行動」なのか? それは明らかではないが、遺伝子から行動を説明するのは一筋縄ではいかないことは理解できる。

もちろん、これだけでサイコパスのすべては説明できない。

攻撃性を「反応的攻撃性」と「道具的攻撃性」に分類する重要性は無視されており、「誇大性」「病的な嘘」「良心の欠如」といったサイコパスにおける他の重要な特性を予測できる遺伝子も特定されていない。

 

環境要因としての虐待

少年鑑別所における35人のサイコパス犯罪者の調査では、その70%に幼児期における重大な虐待が認められた。著者は「信頼できる記憶が形成されるのは3,4才頃である」こと、「虐待者の危害を防いだサイコパス」の存在を鑑みて、その確率は99%であると推測している。

僕は犯罪者のサイコパスには興味がないので、彼の推測の妥当性に言及はしない。ここで注目するのは、「虐待が実際に何をもたらしているのかを明らかにすること」「虐待を受けていないサイコパス犯罪者にそれは見られるのか」だ。

虐待はやはりストレス反応に関与しており、ストレスはストレスホルモンのコルチゾールを放出させ、コルチゾールはDNAにメチル基を転移させる。これは後天的遺伝子修飾の1つであり、遺伝子発現のON/OFFを操作する。

こうして、同じ「戦士の遺伝子」をもっている人でも「虐待」を受けたかどうかで事情が異なってくる。実際、アヴロジャム・カスピらによる研究では「戦士の遺伝子」と「虐待」を有している男性の85%が反社会的になり、「虐待」のない「戦士の遺伝子」を持つ人では攻撃性がはるかに小さくなることが明らかになった。

 

三脚スツール理論

これまで何度も述べてきたように、サイコパスの原因は「遺伝子と環境」だ。

著者は「三脚スツール理論」として、①前頭前皮質眼窩部、側頭葉前部、扁桃体の異常な機能低下 ②遺伝子のハイリスクな変異体 ③幼少期早期の精神的、身体的、性的虐待 がサイコパシーを説明する枠組みであると主張する。

著者は「戦士の遺伝子」や「器質的機能不全」をもっているが「虐待」はなかったために投獄されずに済んでいると考えている。これは一見、筋が通っているように思える。しかし、彼はある研究者に「”5-HT2A遺伝子変異体”をもっているのでは?」と問われる。

5-HT2Aはセロトニン受容体の1つであり、この受容体の「高性能版」をもっているために眼窩皮質をほぼ完全に不活動化させると考えられる。眼窩皮質は「道徳心」や「自制心」に関わっている領域であり、その機能不全はサイコパシーを説明してくれる。「セロトニン受容体が高性能ならば眼窩皮質は機能不全になる」という命題の真偽は明らかでないにせよ、このように単一の遺伝子異常(多型)と「虐待」だけでサイコパシーを説明しようとする危うさを教えてくれる。

 

次回はサイコパシーを神経科学的な面から詳しく説明していく。

サイコパスの能力とマンドフルネスの関係

あなたは目を覚ました。

どういう訳か身体は縛り付けられ、仰向けだ。

クレーンで吊るされたコンクリートが目の前にある。今にも落ちそうだ。

・・・何が起きているんだ?

 

ある男が近づいて来る。

彼は、あなただけが知っている機密情報を求めている。

「今すぐ情報を吐くんだ。さもなくばお前は...」

そう言いかけた時、クレーンが轟音を立てて軋みだした。

 

中にいた別の男が、大慌てで駆け出してくる。

「まずい!クレーンが制御不能になった!」

 

あなたはパニックに陥り、こう叫ぶ。

「わ、分かった!全部吐くから今すぐ助けてくれ!」

 

 

こうして、あなたは不合格になった。

実はコンクリートは発泡スチロールで、二人の男は役者だった。

クレーンは壊れていないし、落ちても死ぬことはない。

これは、ある特殊部隊で実際に行われたテストだ。

 

もしこれが落ちてきたら・・・」という恐怖の予期(不安)

それが冷静な判断力を奪い、適切な状況処理を阻害する。

 

 

「もし・・・」といった考えが頭を過ぎ、不安になる。

その結果、むしろ現在のパフォーマンスが落ちた経験はないだろうか。

 

重要な試験の前、大勢の聴衆に向けたプレゼンの前。

「もし失敗したら・・・」というくだらない ”もしも話” に取り乱される。

次に、「あの時もう少し冷静でいられたら・・・」と後悔する。

しかし、常に冷静な人間は後悔することがない。

 

マインドフルネスの効果

”いま・ここ”に注意を向け、それに対していかなる価値判断も下さない。

これが「マインドフルネス状態」だ。

それにより不安はかき消され、”現在”のパフォーマンスは最大化する。

「目の前にコンクリートがある。クレーンは壊れたようだ。」

「試験前だ。」

「たくさんの人がいる。」

そう、それだけだ。 

 

ハーバード大学の研究で、約2ヶ月のマインドフルネス瞑想(1日平均25分~30分)の体験をした人に、左海馬・側頭頭頂接合部における灰白質密度の増加と扁桃体の減少が見られた。

扁桃体はストレス反応による自律神経系の活性化、海馬はストレス反応の抑制に関わっている。したがって「ストレス耐性」が得られると考えられる。

 

サイコパスの「恐怖感の欠如、衝動性、ストレス耐性の高さ」といった能力(障害)は、このマインドフルネスの概念と非常に近い。

彼らは扁桃体が機能不全になっている場合が多く、ストレス反応性が低い。

目の前にコンクリートを吊られても、「だからどうした? 何を怖がる必要があるんだ。俺はまだ死んでいないぜ。」と言うだろう。

 

では、マインドフルネス瞑想を行うとサイコパスになるのか?

いや、もちろんそうではない。

 

前頭前野灰白質と”良心”

Yangら(2005)は、広範なサイコパシー・スコアを含む地域社会の標本を対象にaMRIを用いた研究で、前頭前野灰白質の容積と各スコアに有意な負の相関を見出した。

また、CookeとMichie(2001)は、「尊大で欺瞞的な対人様式」「感情経験の不足」「衝動的で無責任な生活様式」で記述された3つのサイコパシー因子と、前頭前野灰白質容積に、同様の相関を見出した。

YangらとClletti(2005)の研究では、”成功した”サイコパスおよび対照群と比較して、”成功していない”サイコパス前頭前野灰白質に18~23%の著しい容積減少が見られた。

この事実をDamasio(1994)のソマティックマーカー仮説の文脈で理解すると、この領域が「良い意思決定、自立性の予測的恐怖、社会的規制」において中心的な理解を果たしており、成功していないサイコパスでは、これが障害されていると考えられる。

 

つまり、扁桃体の機能不全による「ストレス耐性」と前頭前野灰白質減少による「良心の欠如」が組み合わさったとき、残虐な行為を平然と行うサイコパスが生まれると考えられる。(もちろん、これは飛躍した原因仮説の一部にすぎないのだが)

一方、”成功した”サイコパスにはある程度ストレス反応が見られるという所見もある。

 

いずれにせよ、あなたに良心があれば、マインドフルネス瞑想を行うことで「冷徹に」善を行うことができるようになるかもしれない。これは、サイコパスを操作する人の必修教養科目といえる。

 

サイコパス 秘められた能力

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スタンフォード大学 マインドフルネス教室

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サイコパシー・ハンドブック

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  • 作者: 田中 康雄,クリストファー・J・パトリック,片山 剛一,松井 由佳,藪 盛子,和田 明希
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サイコパスと自己愛

サイコパスにはナルシストが多く、「自己愛性人格障害」と混同する人がいる。

今回は 岡野憲一郎 著「自己愛的な人たち」を参考に、両者の違いを「自己愛」から見ていこう

 

健全な自己愛

僕らは必ず格差社会のどこかに位置する。

部活動でも「下級生」や「上級生」といった区分がある。

あなたが「下級生」の時、「上級生」が不快にならないよう“想像力を働かせて”振る舞ったと思う。しかし「上級生」になると周りに「下級生」しか存在しなくなり、逆に気を遣ってもらう側になる。

もちろん「下級生」にも、「上級生」に気を遣う代わりに可愛がってもらったり技能を教えてもらえるといったメリットがある。

「上級生」がパワーを乱用せずギブアンドテイクが成り立つ限り、それは「健全な」関係と呼べそうである。

 

「健全な」自己愛を持つ人は保つべきプライドがあり、それが傷つけられそうになったときにはそれを回避すべく行動を起こせる人だ。そのプライドは等身大のものであり、自分の社会的な立場を鑑みたものになる。

ところが、自分にアドバイスしてくれたり、いさめてくれる存在が周囲にいなくなると自己愛が肥大化し、自分の意に沿わない人がいると腹が立ち、攻撃してしまうようになる。これを「病的な」自己愛としている。

 

病的な自己愛

自己愛性人格障害の人は、「下級生」から「上級生」へ叩き上げられる過程である種の鈍感さを学習してしまった人だ。もはや「下級生」に対する想像力は微塵もなく、気に入らない格下の人間に対してパワーを乱用する。

ところが、彼らは家に帰ると妻の前では小さくなったり、新しい環境では「下級生」として振舞うようになるなど、対人関係における敏感さを取り戻すこともある。

 

一方、サイコパスは学習せずともこの「鈍感さ」をもつ彼らは生まれつきの特権階級だ。たしかに、文字通り特権階級者のように振舞えば淘汰されてしまう。しかし、「成功したサイコパス」は仮面を使って周囲の人間を巧みに欺き、踏み台にすることで真の特権階級を手にする。

重要なことは、その中で「上級生」に対する敬意など微塵もないということだ。格上の人間に可愛がられても心の中では鼻で嗤い、格下の人間には残虐な振舞いをする。

 

ここまでが本書の一部をまとめたものだ。

言うまでもなく、自己愛性人格障害サイコパスのような自己愛が健常者に見られることもあるだろう。問題はその程度と持続性だ。

 

これまで、そしてこれからも、DSM-5のような臨床医学的な根拠は用いずに述べている。なぜなら、ナルシズムという点において自己愛性人格障害サイコパスの境界は不明瞭で人の数だけ異なるものだからだ。それゆえ、こうした内容は公的に利用されるDSM-5などでは保留すべきものであり、僕らがその基準に則って話をすると却ってややこしくなる。もちろん、これから述べることはDSM-5と同様に真実ではない。

 

さて、この本を読むと、一般的な自己愛性人格障害が可愛らしく思えてくる。

彼らは理想の自己イメージと同一化を図り、それに一喜一憂しているだけだ。ヒーローに憧れる子供と変わらない。たしかに格下に攻撃的な面もあるが、それは「自分の意に沿っていないから」といった感情的な理由が多い。そういった人達を操るのはむしろ簡単で、その方法は今まで述べた通りだ。

 

問題はやはりサイコパスだ。

彼らは明らかに他人を「モノ」として見ている。あくまで目的は「地位」や「金」といった物質的・非人間的なものだ。(賞賛を求める場合もあるようだが)したがって、自己愛性人格障害人とは対照的に、下手なお世辞は通用しないと考えたほうがよい。

 

また、彼らが自分の意に沿わない人間に対して怒りを向けるのは、その人を従わせるために怒りが「有効な」時だけだ。自制心を備えたサイコパスが、気に入らないという理由で(感情的に)怒ることはない。

怒りだけでなく泣き落とし、脅し、責任転嫁など、手段を選ばず「従わせるためにどうするか」だけを”冷静に”考え、実行することもできるだろう。

ただし反社会性の高いサイコパスの場合、恫喝して相手を屈服させることを娯楽と考えているかもしれない。

 

いずれにせよ、「私にそのような手段は通用しない」と思わせることが重要になる。

「対人関係理論」で見たように、彼らは端から僕らを「敵」であると決めてかかる。そこでまんまと感情的な反応を示せば、晴れてあなたは敵として位置づけられてしまうだろう。それを防ぐためには、常に平然とした態度で応じることだ。

 

「こんな目に遭っているのに大人しくしていろと?」と思うかもしれないが、だからといってキレても無意味だ。サイコパスに目をつけられた時点で、あなたは無視をすれば潰され、歯向かっても潰される運命だ。今までそういった人と出会ってきたかもしれない。その時どう立ち回るべきかを今まで学んできたのだ。相手がこちらを「試している」と思えば、どんな挑発も真に受けずに受け流すことができる。

 

自己愛は「理想の自己イメージとの同一化」と言われている。しかし、サイコパスに理想の自己イメージはない。強いて言うなら彼自身が理想の自己だ。たしかにそういう意味では、彼らのナルシズムは極致に達している。

ところで、それは「ありのままの彼」を見抜き、尊敬を示すことが彼らの自己愛を満たす最善の方略であることを意味するのではないだろうか 。

 

それは単に共感や同情を示すことではない。彼らの攻撃を意に介さず、徐々に信頼関係を構築し、仮面を外した彼と心の中を晒し合い、互いにそれを認め合うことだ。

しかし、相手はいつ裏切るか分からないので、弱みになる部分は隠しておくか、嘘にしておく方がいいだろう。嘘をつくときは、本音の中に1つだけ重要な嘘を混ぜるようにするのが王道だ。一方で相手の嘘や矛盾は敏感に察知し、何食わぬ顔で軌道修正する内に相手が本音を言うように誘導することができる。大抵の人は、圧倒的な観察者の前で嘘をつくことができない。

 

彼らは理解されることを求めてはいない。

世界の中で彼は孤独な存在であり、他人は「モノ」に等しい。虫けら同様に扱って然るべきものであり、人生は勝利を積み上げるゲームに過ぎない。利用価値のない他人との「つながり」に興味はなく、利用した後に相手がどうなろうと知ったことではない。彼らの世界で考えたとき、そういった見方は一つの実存主義として認められるはずだ。

 

彼らの冷たく合理的な知性で考えたとき、人生とは常に「地球最後の日」を生きることに等しい。刹那的にやりたいことだけを行い、何の計画も持たず気の赴くままに他人を扱い、快楽を求める。それゆえ後悔や罪悪感や責任感といったものは、抱くだけ時間の無駄である。生温く退屈な”つながり”よりも、「そいつを使ってどう自分が愉しむか」が重要なのだ。

 

彼らから尊敬をもって接してもらうには、そうした人間観を一部修正してもらう必要がある。自分には尊敬をもって接する価値があるということを示し、それを促すだけでいいのだ。ただし、あなたがサイコパスから尊敬をもって接してもらうに相応しいかを客観的に評価できない場合は諦めるべきだ。

 

現代では、仮面を被ることに慣れ過ぎて「本当の自分」を見失い、孤独感を抱く人間がいる。逆に、これが「本当の自分だ」と分かった気になり、幻想に囚われている人間もいるようだ。

サイコパスならば、前者の人に対しては自分に都合の良い役割を与え、服従することが喜びであると洗脳するだろう。後者の人に対しては、そのアイデンティティを褒め称え、機嫌を取ったところで搾取するだろう。「豚もおだてりゃ木に登る」というが、高い所まで登らせてから切り倒すのが最も傷が深く残って愉快なのだ。

 

一方、仮面を被り続けること自体がアイデンティティと化し、「本当の自分」という理想を捨て去った人間がサイコパスだ。彼は「本当の自分」を見出してくれるよう他人に期待することはない。それが「孤独感をもつこと」と「孤独であること」の違いだ。

それでも、期待していない所からやってきた「面白いヤツ」には興味を惹かれるものなのだ。

 

 

「われわれはあまりにも他人の目に自分を偽装することに慣れきって、ついには自分自身にも自分を偽装するに至るのである。」

「他人の虚栄心が鼻持ちならないのは、それがわれわれの虚栄心を傷つけるからである。」 

La Rochefoucauld

 

自己愛的(ナル)な人たち

自己愛的(ナル)な人たち

 

 

「対人関係理論」からみるサイコパスの関わり方

Leary(1957)の「対人関係理論」を発展させてBlackburn(1998)が提唱した「認知・対人関係モデル」では、サイコパシーの中心をなすのは他者との関係における「矯正」あるいは「修正」的な対人様式であり、「敵意の予期」が関与しているとする。この「対人関係理論」は、現在では“実証的裏付け”が得られている(Kiesler 1996)

完全に「科学的」とは言えないが、実生活に即したサイコパスの対人様式としてこの理論を参考に、僕らにとって望ましい立ち回り方をおさらいしよう。「敵意の予期」が今回のポイントとなる。

 

このモデルでは、対人変数が「権力・支配」および「親和性」という直交次元の組み合わせで描かれ、この次元は対人関係における「動機的関心」を表す。(色付き文字に注目しよう)

たとえば「非難」「敵意と支配」が混合したものであり、「敬意」服従と親和性」が混合したものだ。

 

「固定的で柔軟性のない対人様式」がパーソナリティ障害の特徴であり、サイコパシーにおいてそれは「敵意的あるいは攻撃的-加虐的」様式である。

その相互作用は「批判的、屈辱的、懲罰的」で“捉えどころがない”ため、相手は恐怖を抱くことになる。一次的サイコパスはより「支配的」で、二次的サイコパス「敵意的で服従的」であると予想される。(Blackburn 1998) なお、一次的サイコパスは「感情面・対人面」におけるサイコパシーが特に顕著なもの、二次的サイコパスは「反社会性」が顕著なものと考えてよい。(僕らのターゲットはもちろん、一次的サイコパシーだ。二次的サイコパスは相手にしない方がよい。)

 

対人様式は、他者から引き出される「反応」によって維持される「自己呈示」の方式として概念化されている。Carson(1979)は、対人様式は「自己充足的予言」として機能すると提唱した。たとえば、敵意的な人間は、他者が敵意的な「反応」をすると予測するよう「学習」しており、“その反応が得られるような”行動をとっている。

 

サイコパスは他者が敵意的であると予想し、そのうえで彼らがとる対人様式によって"敵意的な反応が引き出される"と考えられる。あなたが挑発に乗って感情的になると、「ハッ、もうキレてやがるぜ」と鼻で笑われてしまうだろう。それはサイコパスのシナリオ通りの結末だ。

 

「自己充足的予言」に関する他の例は、「どうせ私のことなんて嫌いなんでしょ...」と言う女性だ。相手の男性に”嫌われるような”言動で相手が嫌悪を示すと「ほらやっぱり...」となる。このような女性は「自己充足的予言」のパターンを”自覚していながらも”辞められない、といった状況であることが多いため、そのパターン自体について共感を示すことで「理解者」の称号を得ることができ、支配することが容易になる。(「本当は分かっているの...」と言わせれば勝ちだ)

サイコパスについては、煽られることなく味方であることを暗に示すことができれば、「敵」というレッテルを貼られずに済むだろう。ご存知の通り、サイコパスの「味方」としてふるまいながら操作することが重要だ。具体的にはどうすればよいだろう。

見え透いたお世辞を並べ立てたり、彼らの要求を全て呑むことだろうか?

 

今までの記事を読んだ人なら、「違う」と答えるはずだ。 

 

こうした一つ一つの理解こそ、あなたが「味方」である印象を与える。あらゆる場面で「こんなとき、サイコパスならどうするか?」という質問を自分に投げかけるとよい。そのサイコパス的行動への理解が、彼らに良い印象を与える。それは同時に、サイコパスを見抜く技術も高まったということだ。

 

彼らの挑発に対して「どうしてそんなことをするんだろう...」と感じなくなればなるほど、彼らの存在が小さく見える。サイコパスは他者を「敵」と決めつけ、敵意を抱くように仕向ける。そしてその敵意を利用し操作する。賢明なサイコパスは、長期的には敵意が自分の利益にならないことを理解しているので、共感などによって取り込み支配する。無価値な共感に踊らされる愚かな人間が、自分とは相容れない性質を持つ者(=敵)であると考えることで「自己充足的予言」が成されるのかもしれない。

 

もちろん、行動の理由を完全に理解することは不可能だ。つまり、サイコパスに対してこのような理屈をこねたところで何の説得力もない。彼らは「対人関係理論」で自分が規定されることすら馬鹿馬鹿しいと思うだろう。重要なことは、それがたとえ厳密には正しくなくとも、彼らの行動について納得するに値する知見を得ることが、あなたの余裕と冷静なふるまいに繋がり、その行動上の違いがサイコパスに”他人とは異なる印象”を与えるということだ。

 

ちなみにこのモデルは経験的に支持されるものの、サイコパシーに関するすべての知見を説明できないのは明らかだ。この理論では、対人様式や性質を対人的経験に依存し「認知」を媒介として説明しようとする。すなわち、成人サイコパスの行動は「生得的な」遺伝要因の産物であると同時に、社会的学習の「経験」による産物であることを示唆している。その点における科学的な考察は以前に示した通りだ。

 

psycom.hatenadiary.jp

 

参考文献

サイコパシー・ハンドブック

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  • 作者: 田中 康雄,クリストファー・J・パトリック,片山 剛一,松井 由佳,藪 盛子,和田 明希
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自称サイコパスを見抜き操作する。

 

今回は、「自分(または誰か)は、~だからサイコパスだ」と考えたとき、それは科学的に妥当なのか検討できるようになるネタを紹介しよう。

 

まず復習すると、サイコパスの直接的原因として考えられるのは遺伝的要因だった。

(約3500組の双生児を対象に調査した比較的大規模な研究では、サイコパス傾向である冷淡さ・情動の欠如の成分は7歳児のころにすでに見られた。この研究によると、h^2=0.67で優位に集団遺伝性が見られた。つまり、冷淡さ、情動の欠如の成分の3分の2が、遺伝的要因によって説明される)

 これを踏まえた上で、次の要因がサイコパスとどう関係しているのかを見ていこう。

 

環境ストレス

「俺、小さい頃に虐待受けててさ、サイコパスなんだよね笑」

 

(もっともらしい根拠)

虐待などの環境ストレスは、海馬の機能低下を引き起こすことが示唆されている。

また、反応的攻撃を調節する基本脅威回路も環境ストレスの影響を受ける。

最後に、脅威に対するホルモンの反応に対して、環境ストレスが作用する。

 

ストレスと海馬の作用機序は以下の通り。

  1. 扁桃体がストレス・脅威に反応する
  2. 視床下部にシグナルを送る
  3. 視床下部が下垂体に作用
  4. 副腎皮質刺激ホルモン(ACYH)が放出
  5. ACTHが血流から副腎へ輸送される
  6. ステロイドホルモンのコルチゾールが分泌される
  7. コルチゾールが海馬の受容体に結合する

 

この一連の機能は、通常は副腎のストテロイドホルモン放出の制御システムの一部だ。

しかし、ストレス下に長時間おかれると海馬の機能が衰え、ストレスホルモンの放出を制御することができなくなってしまう。

 

しかし最近では、海馬は記憶や空間処理に関与する領域であると考えるのが主流だ。環境ストレスをサイコパスの原因と考えることは難しい。一方、よりサイコパスと関係の深い扁桃体や眼窩前頭前皮質が環境ストレスによって障害されるという結果は得られていない。むしろ、扁桃体基底核樹状突起の分岐を促進することが示されている。つまり、ストレスは偏桃体を損傷させるどころか強化させてしまう。

 

これらを考慮すると、ストレスは反応的攻撃の危険性を選択的に増大させるが、サイコパス特有の道具的攻撃には関与しないと考えられる。

 

 

愛着

「私、小さい頃に愛されなかったから、サイコパスなの。笑」

 

(もっともらしい根拠)

犯罪者は、愛着の発達が非常に高レベルで阻害されているというデータがある。

特異な愛着スタイルは行為障害、より一般的には攻撃性に関係している。

愛着が乏しいと道徳形成の過程が妨げられ、サイコパスに発展するという理論もある。

 

しかし、こうした愛着理論には問題がある。

  1. サイコパスだけでなく境界性人格障害自閉症などにも愛着の阻害を関連させている
  2. 親との相互関係が他者に対する共感性の発達に必須であるというのはもっともらしいが、いくつかのデータと適合しない。(たとえば、自閉症のように愛着に問題があるとわかっている人でも、他者が表す苦悩に対して嫌悪反応を示す)

 

サイコパスではむしろ、情動の機能不全の結果として愛着の問題が表れてくると考えられる。愛着は他者との情緒的なつながりによって形成されるものであり、サイコパスは情動学習が障害されているからだ。

 

 

環境ストレスと愛着について紹介したが、これらの誤用はありふれている。

すごく簡単にまとめると、虐待を受けた人はたしかにキレやすくなるが、サイコパスのように何かの目的のために他人を騙したり操ったりするといった攻撃性は現れない。また、親から愛されなかったからといってサイコパスになるわけではない。むしろ、愛されなかったことの原因がサイコパスである、と考える方が妥当だ。(もちろん、ほかの人格障害が関与している可能性もあるが)

 

とはいえ、虐待については海馬への影響の他にも遺伝的な環境要因や、サイコパスに特異的な学習に関与している可能性も捨てきれない。個人的には「神経伝達物質系に関連する遺伝子多型、胎児期におけるセロトニン等のモノアミン過剰状態による抵抗性の発現、それによる扁桃体、眼窩前頭前皮質などの機能不全がもたらす認知神経科学的変化、そして虐待等による道具的攻撃の学習」がサイコパシーの全体像ではないかと考えている。

 

明らかな自称サイコパスは、単なる憧れやコンプレックスの顕れと考えて良いだろう。また、自分がサイコパスでないかと”不安”になってる人も同様だ。

そのような人に対しては、むしろ進んでサイコパス扱いすることをお勧めする。上記の事実を捻じ曲げ、説得力をもって彼らをサイコパス呼ばわりすることで彼らの虚栄心が満たされる。さらに虐待や愛着の問題を掘り下げていき、悩みを引き出して同調すれば彼らを支配することもできるだろう。この点は以前に示した通りだ。

 

psycom.hatenadiary.jp

 

 

サイコパス -冷淡な脳-

サイコパス -冷淡な脳-

 

 

科学的にサイコパスはどう見えるのか。

今回は、ジェームス・ブレア著「サイコパス -冷淡な脳-」を参考にして、あくまでも科学的に、サイコパスについて学んでみよう。

少し難解かもしれないが、サイコパスについて詳しく知りたい人には最適の本だ。

ここで扱うのは彼らの攻撃性とその背景、サイコパスの根本的な原因、そして知性との関係だ。それでは始めよう。

 

1.攻撃性

攻撃というものは、大きく「反応的攻撃」と「道具的攻撃」に分けて考えられる。

「反応的攻撃」とは、脅威にさらされたときに動物がとる究極の反応だ。それゆえ、それ自体が目的として行われる。反応的攻撃性は「眼窩前頭前皮質の障害」「衝動/攻撃性障害」「小児における双極性障害」で顕著に見られる。だが、人は誰でもこの攻撃性をもっている。

「道具的攻撃」とは、金銭や地位など特定の目的に対して手段として行われる攻撃だ。多くの人は"道徳的社会化"によりこの攻撃性は見られなくなる。

サイコパスはこの両方の攻撃性を顕著に示す。

反応的攻撃性は普通の人もある程度示すのに対して、道具的攻撃はサイコパスなどに見られる独特の攻撃性だ。

 

では、なぜサイコパスは"道徳的社会化"が行われず、道具的攻撃性を示すのだろう。

 

2.情動障害

道徳的社会化などの情動学習には、他者に共感したり道徳推論をする能力がなければいけない。すなわち、情動が正常に機能していることが必須条件なのだ。

しかし、サイコパスは「情動障害」をもつために、道具的攻撃を学習するようになる。

一般に、「情動障害」のスコアが高い人は表面的に魅力的で、誇大的で、操作的であり、罪悪感や共感性、深い情緒的なつながりなどが欠けている。これはサイコパスの情動面における特徴だ。

「情動障害」のスコアが低い犯罪者に対して教育プログラムや職業訓練プログラムを受講させた場合は再犯率が下がるのに対して、「情動障害」のスコアが高い人(サイコパス)では再犯率がむしろ増加する。

このように、"道徳的社会化"などの情動学習に必要な”情動”に障害があるため、それを経験することがなく、代わりに彼らは道具的攻撃性を獲得し、サイコパスの兆候を示すようになる。

では、「情動障害」の根本的な原因とはなんだろうか。

 

3.遺伝的要因

多少サイコパスについて勉強したことがある人ならば、「眼窩前頭前皮質の障害」や「扁桃体の機能不全」が根本的な原因と考えるかもしれない。しかし、それでは答えになっていない。

前項でも述べたように、情動障害こそがサイコパスの特徴だ。たしかに、そうした認知レベルの障害の背景には神経・神経伝達物質システムの機能不全が存在する。

しかし、さらにその根っこを探ると行き着く先は「遺伝的要因」と「環境要因」だ。

つまり、「遺伝的要因」と「環境要因」によって「生物学的要因」が生じ、それが「認知的要因」に結びつき、結果的にもたらされた「情動障害」が彼らをサイコパスたらしめるのだ。

ただ、何でもかんでも「遺伝的要因」が直接的な原因と言えるわけではない。「人の財布を盗む」という”行動”に直接関与する遺伝子などない。(人の財布を盗む遺伝子?)

そういった行動は”学習”されるものであり、その背景に潜む情動障害に遺伝的要因が関わっている。この点に注意すべきだ。それについては遺伝的要因の関連が過去の研究から強く示唆されている。

 普通の人なら道具的攻撃を控えるようになるのに対して、サイコパスは情動障害をもつために道徳的社会化が行われず、道具的攻撃を手段として学習してしまう。その原因は遺伝子にあるのだ。

 

 

4.情動学習

「情動障害によって情動学習ができない」ことが何を意味するのか説明しよう。

  • 共感性が欠如しており、他者の悲しみに対する反応が弱い。また、表情や音声に伴う恐怖や悲しみの認知にも障害がある。しかし、怒り、幸福、驚きに対する反応については障害がない。簡単に言えば、サイコパスは他人が泣いたり恐怖している様子に心を動かされない。
  • エピソード記憶が情動による影響を受けない。あるネガティブな事象の視覚イメージがどの程度はっきりと記憶されているのか調べた実験では、健常被験者はそれについてよく思い出されるのに対して、サイコパスはそうではなかった。つまり、サイコパスは情動と記憶の結びつきが弱い。そのため、普通の人であればトラウマになるような経験をしても、平然と過ごすことができる。
  • 言語処理への感情入力が著しく減弱している。彼らは「お前を殺してやる」という情動的な言葉を「これはペンです」という中性的な言葉と同じように受け取り、投げかけることができる。
  • 道徳的推論の能力が低く、道徳観念に関する概念的知識にも乏しい。普通の人が道徳的にタブーとしていることについて、何がダメなのか直観的に理解したり道徳的に思考ことができない。これは道具的攻撃を一つの手段として学習してしまうことに関係している。

 

5.知性

高知能のサイコパスは道具的攻撃に頼らずとも、他の手段を学習することができる。

一般的に、サイコパスは平均よりもIQが低いといわれている。しかし、「サイコパスならばIQが低い」と考えるのは早計だ。IQ(知性)の高いサイコパスは道具的攻撃以外の手段を持ち合わせているため、情動障害をもっていてもサイコパスの兆候を示さないような一群がいると考えられる。彼らをサイコパスと呼ぶべきかはさておき、知性の程度がサイコパスの原因ではないことから、知性とは単に行動の表出に間接的に関与するものであると理解しておく必要がある。

 

 

結論

サイコパスは道具的攻撃性を顕著に示す

・その背景には情動障害が関わっている

・根本的原因は遺伝的要因と考えられる

・知性が高ければ道具的攻撃以外の手段をもつことができる

 

課題

・具体的にどの遺伝子が情動障害をもたらすのか

・その遺伝子と眼窩前頭前皮質扁桃体の障害との関係は

・このような生物学的基盤が認知システムに影響を及ぼすのか

・これらすべての知見をサイコパス治療法の確立へ

 

参考文献

 

サイコパス -冷淡な脳-

サイコパス -冷淡な脳-