サイコパスを操作する

Twitter: @KranGeist

サイコパスは何を考えているのか サイコパスを見抜く

幼馴染のMはサイコパスだ。

 

昔からMは会話の中心になることが多い。気が付くと話の主導権を握り、その場を支配してしまう。単なる雑談ならまだしも、いきなり重要な頼み事をもちかけられて断り切れなかったことが何度もある。

 

彼は他人の好意や感情が自分に向くことを楽しむ。まるで、自分には存在しない感情を浴びることで人間になったつもりでいるようだ。一方、恋人は完全に奴隷のように扱っている。浮気を認めさせ、アメとムチで依存させているのだ。彼曰く、それが「最も合理的な恋愛」である。

 

彼は他人のことを「感情的で愚かな生き物」とみなす。初対面の人に対しては自分が「なんでもない人」のようにふるまうが、自尊心をくすぐるような態度や言葉遣い相手を虜にしてしまう。自分が優れていることを誇示しないが、相手がそれを自然に認めてしまうのだ。実際、彼は容姿が優れており運動神経もよい。裕福で医学部出身で聡明な「勝ち組サイコパス」だ。

 

僕はいつも、彼と親しくしながら”関係の溝”を感じる。情緒的な「好き」という感情ではなく、暇つぶしの相手に付き合っているような感覚だ。しかし、僕はそのことに対して悲しみも怒りも抱かない。しかし、多くの人は”関係の溝”に対して無意識に不信感を抱いてしまう。いずれは距離をとったり、逆に距離を埋めようと依存する。

 

サイコパスに対して「感情的な反応」を示すことは、まさに”私はカモですよ”という自己申告であり、付け込まれる”弱み”となる。したがって、サイコパスの操作を図る人は常に、彼らと合理的な関係を結ぶ必要がある。サイコパスと対峙するとき、あなたは感情的になってはいけない。

 

僕と彼はずっと親しく、互いに尊敬して関わりあっている。

 

知人の女性は、サイコパスと思われる上司の言動に不信感を覚えていた。

ある日はとても優しくカリスマ性の溢れる態度で接してくるのに、別の日には妙によそよそしく、冷たい態度をするのだという。

僕が「それはアメとムチです。彼が冷たいと感じているとき、少し寂しさのようなものを感じていませんか? すると、次の日に優しく頼み事をされると、あなたは進んでそれを引き受けてしまうかもしれません。」と伝えると、彼女はハッとした表情で、そのような事が実際にあったと告白した。

 

これは恋愛関係にもみられる。サイコパスや回避性パーソナリティの人は、親しくしている人に対して冷たい面を見せることがある。それが相手に喪失の不安を生じさせ、依存感情を芽生えさせる。回避性の場合、それについて歪んだ安心感を覚えるだけで済むが、サイコパスの場合、それを利用して搾取を行う。

 

次の項目をチェックすることで、あなたと親しい人がサイコパスだと見抜けるだろう。

 

頼み事を断れない

サイコパスは他人に餌を与え、手懐けてから利用する。「返報性の原理」という、ギブアンドテイクの心理をを心得ている。空疎な甘い言葉であなたの金銭やセックス、心までが奪われるのだ。これは、あなたがカモとして扱われていることを示している。文字に起こすと馬鹿馬鹿しいが、ほとんどの人間は実際、このような操作にかけられる。特に「自分は騙されない」と思っている人ほど簡単だ。そういう人に限って「いや、アイツは良いやつだから...」と合理化するだろう。そう思うように仕組まれているとも知らず。最近、誰かの頼みごとを聞いたことは? 

 

態度が急変する

サイコパスの表面的な魅力は作られたものだ。そのため、彼が疲れているときや怒ったとき、化けの皮が剥がれることがある。まるで自分が存在しないかのように極端に無関心になったり、独特で無感情な視線を向けてくることがある。そして、気が付いたときにはあなたの立場が追い込まれている。これは、サイコパスの地雷を踏んだ人は経験したことがあるかもしれない。

 

どこか余所余所しさを感じる

これは、カモであろうとなかろうと必ず経験する。なぜなら、サイコパスは感情的な深い結びつきを作れないからだ。そもそも他人に興味がないのだから、いくら表面的に仲良くしても深い結びつきになることはあり得ない。あなたが繊細な性格ならば、こうした違和感をもちながら関わっている”誰かさん”はサイコパスかもしれない。恐らく「良い人なんだけど・・・」という感覚に陥るはずだ。こういった違和感は鈍感な人には理解されにくいが、当のサイコパスには気づかれてしまう。そこでたじろいでしまうと、それを逆手に取って鈍感な人達を味方につけ、あなたを孤立させようとするだろう。毅然とした態度を持ち続けることが重要になる。

 

常に冷静で魅力的

普通の人が驚くような場面で「ビックリしたー」といいつつ笑っていたり、困難な状況や危険を冒す場面でも平然とした態度で解決してしまう。そんな姿は魅力的に映るものだ。また身内の死など、悲しい出来事や恐ろしい経験したにもかかわらず、平然とした態度で日常を送っている。彼らは扁桃体という恐怖などの情動を司る領域が機能不全になっている場合が多く、ネガティブな感情やストレスを抱くことが少ない。

 

完全なチェックリストではないが、これらの項目に該当する点があった場合は冷静に見直すべきだ。それがサイコパスから操作されていることを自覚し、サイコパスを操作する第一歩なのだ。だが安心して欲しい。自分が操作されているほどサイコパスを操作することは容易だ。なぜなら、サイコパスはあなたのことを無知なカモだと思っており、自分が操られる側になるとは夢にも思っていないからだ。オセロのように、序盤に多くとらせることで終盤で逆転しやすくなる。