サイコパスの自制心を揺さぶると・・・

サイコパスは「自制心」のスコアが高いほど「勝ち組のサイコパス」になりやすい。

彼らの自制心を揺さぶり、「負け組のサイコパス」へ格下げする方法を説明しよう。

 

「自制心」とは

・自分の意思決定をコントロールする能力。
・筋肉のように消耗するが、鍛えることもできる。
・睡眠によって回復する。

 

この「自制心」は「自己コントロール能力」や「意志力」とも言い換えられ、最近研究がさかんな分野だ。上に示した項目はいずれも科学的な根拠がある。
 
「自制心」は筋肉や通貨のようなもので、僕らはこれを消費して望ましい意思決定を行っている。たとえばダイエット中の人は、自制心を消費して「ケーキを食べない」という意思決定を行っている。それでも夜中にラーメンを食べてしまうのは、夜には自制心のストックが残っていないからだ。だから早く寝よう。
あのヒトラーも夕方に演説を行うようにしていた。
その理由はもはや説明しなくてもいいだろう。
 
 
さて、サイコパスは何に自制心を使っているのだろう?

 

 

ジェームズ・ブレアの著書「サイコパス ~冷淡な脳~」によると、サイコパスの特徴は「反応的攻撃」ではなく「道具的攻撃」にあるという。
「反応的攻撃」とは、文字通り「反応」としての攻撃だ。
もし部屋に蜂が入ってきたら? もちろん逃げるか殺すだろう。
これが「反応的攻撃」だ。
 
「道具的攻撃」は手段として行われる攻撃だ
金のために人を脅す、娯楽のために人を操る、快楽のために人を殺す...
まさにサイコパスの特徴だ。どうしてこんなことができるのだろう?
良心を持たず、感情的な共感ができず、恐怖心が欠如しており、法律や常識が通用しないからだ。
 
しかし、世の中には「法律を犯すのは長い目で見ると不利益ではないか?」と考える利口なサイコパスがいる。それが「自制心」を備えたサイコパスだ。
「何を当たり前のことを...」と思ったかもしれない。
しかし、普通の人と違ってサイコパスは「人を殺してはいけない」ということを「当たり前だ」と感じられない。”自分にとって不利益なので” 人を殺さないよう自制している、ということが重要なのだ。つまり、本当のところ人を殺したいわけだ。
ちなみに、彼らに「ぶっ殺してやる!」といった脅しはない。
一瞬で怒りを鎮め、冷静にその人を殺す計画を立てる。
 
殺人は本来とても鮮やかで合理的な解決方法なのだが、現代では捕まってしまう恐れがある。では、合法的に人を殺すことは可能だろうか? それが「操る」ということだ。
「勝ち組のサイコパス」は生涯をかけてこの力に磨きをかける。
そして、完全犯罪として他人を操作することを愉しんでいる。
その場で殺すより、掌で踊らされる人を見て愉しむことにしたわけだ。
といっても、この点に関して特に根拠はない。
 
さて、こんなサイコパスの自制心を文字通り攻撃すれば本当に殺されかねない。
したがって、サイコパスを操作する人は「敵」でも「獲物」でもなく「味方」としてふるまうべきだ。「味方」である立場から彼らの自制心を揺さぶり、操作する。
たとえばサイコパス上司に正面から対抗するのはよくない。まずは、あなたが知的でユニークな人物だと認めさせる必要がある。常に周りの人間とは異なるアプローチを心がけるだけでもよい。周りがその上司に媚びているなら、少し気の利いた意見を言ってみるとか。
 
具体的に示そう。
上司の意見に周囲が同調している場合、考えうる欠点について「私もその意見には賛成です。しかし、”一般的には”~ではないですか?」と尋ねる。おそらくサイコパス上司は、「いや、それは~なんだよ。」と切り捨てるはずだ。
そこであなたは感銘を受けたような表情で「なるほど!それなら確かに大丈夫ですね、勉強になります。」とでも言っておけば、自分の評価を損ねずに周囲よりも知的である印象をもたれるだろう。同調に”客観的反論”を付け加えるだけだ。
 
また、単なる知識や簡単な意見を求められた場合には”毅然とした態度で即答”するほど知的な印象を与えられる。しかし、相手が女性である場合や、よく考えた意見であることをアピールすべき場合には、長考するフリをした方がよい。
この時点ではまだ”可愛い格下の人間”といったところだ。次のステップに進もう。
 
このように好意を得ると同時に、弱みも握っていく。
「弱み」とは好意を含め、その上司をカモにできる感情的な要素だ。
好意であなたを信頼しているとき、酒を飲んでいるときや単に機嫌がよいとき、疲れているときほど自制心は緩み、弱みが出やすい。
常に彼がどのようなワードで感情的になっているのかを観察しよう。「金、子供、妻、出世、健康、過去の武勇伝、趣味、主義、理想・・・」。こういった話題において、あなたが「馬鹿馬鹿しい」と感じるものほど利用価値がある。なぜなら、これらは全て彼らの偏見・自己愛・感情が関わっており、その悩みは合理的な反論で潰すことができるからだ。
そのため、一見くだらない話ほど掘り下げるべきであり、特に”悩み”を引き出すことが重要だ。「実は・・・」「正直・・・」といった言葉を吐かせれば勝利は近い。
内容に応じて彼を全力で否定もしくは共感しよう。そして極めて合理的なアドバイスで締める。その説得力が強いほど相手は感情的になった自分を恥じ、あなたを格上のように感じるはずだ。(本来、彼も合理的思考を尊ぶサイコパスだからだ)
そのままでは彼の自己愛が傷つくので、フォローも忘れないように。
 
まとめよう。
「自制心を揺さぶる→感情的な弱みを握る→悩みを引き出す→共感・否定→合理的なアドバイス→自己愛へのフォロー」だ。
これで一般人・低レベルのサイコパス程度なら格下に位置付けることができる。
 
今回のポイントは、好意、酒、気分などあらゆるものが自制心に関わっており、それを揺さぶることで愚かな人間に格下げできるということだ。後半は少し抽象的になってしまったので、今後詳しく説明しよう。
 
 
余談だが、「瞑想」や「マインドフルネス」によって自制心や共感力を高めることができる。また、「ストレス」の概念を捉えなおすことでどんな状況下でも冷静に合理的な判断を下すことができるようになる。サイコパスはこれらの能力が極めて高い。彼らにとって「自制心」「認知的共感力」「ストレス耐性」は三種の神器だ。これらの能力を磨くための本を最近よく目にするのだが、サイコパスが魅力的に映るのはそういった憧れも関係しているだろう。

 

サイコパシーとマインドフルネスに関する記事もある。

 

参考

サイコパス -冷淡な脳-

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ソシオパスの告白

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スタンフォードのストレスを力に変える教科書

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スタンフォードの自分を変える教室 (だいわ文庫)

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